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アントワープ その1

子どもの秋休みにアントワープに行って来た。
夫はキングクリムソンのコンサート、私と子どもは市内散策した。

アントワープは歴史、流行、芸術が混ざり合う街。
この街には多くのクリエイターが集まり、ファッションや工芸を創り出す。
世界のダイヤモンド取引の中心地ともあり、ダイヤモンド工房が道に連なる。
雑踏にオーソドックスなユダヤ人を見つけてはその光と影を見る。
建築で有名な中央駅にはカラシニコフを持った警察官と軍人が巡回している。
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中央駅から歩く。
一見モダンな気もするが、路地裏に入り込むと70年代のような建物と人っ子一人いない。
華やかな旧市街地と新美術館(MAS)エリアには洗練されたカフェやレストランが並ぶ。
そのMASの展望台から見るアントワープの街。
教会の向こうはネロとパトラッシュとおじいさんの住む村。
聖母大聖堂の反対側には市街地からわずか20km圏内にあるDOEL(原発)
心の拠りどころとなるものと危険なものと。
これは現実なのか?!
”フランダースの犬”に寄せた私の郷愁はこの相容れない2つのオブジェに目が眩んだ。
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過去と現在
虚構と事実
活気づいているところとダークなところ
アントワープから受けた私の印象は複雑。

晩秋の灰色がかった典型的なベルギーの空を見上げる。
あたなの胸に去来するものは?
 


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by chene-eichel | 2016-11-06 16:52 | 近隣の観光スポットなど

ベルギーの田舎で暮しています。ときどきゲストハウスのマダム。


by 樫の木